ご存じの方も多いと思うけど、定期的に行われているオンラインの
ゲーム音楽アレンジイベント『Celestia』というのがあります。
いろんなDTMerがテーマに沿ったゲーム音楽をアレンジするこのイベントも
今回で10周年、13回めというご長寿っぷり。
これに参加しました。
毎回変わるテーマは今回『スクエニ系ゲーム音楽のアレンジ』ということだったので、
FINAL FANTASY 5より『古代図書館』をガラッとアレンジしてみました。
先日入手した5弦エレアコを使って、アコースティックなバイオリン感を出しつつも
エレキ的な歪みソロのあるポストロック/ジャズな感じのバイオリンインストにしてます。
例によって途中でFF5のメインテーマを交えたりしてます。
5分くらい暇な時間があれば聴いてみてください。
以下、制作時のお話。
画像はイメージです（前に描いた使い回しです）。
バイオリン
5弦のエレアコバイオリンにキャビシミュ混ぜて、
ソロではディレイ・歪み・ハーモナイザーを入れてます。
ソロは好き勝手弾こうかなとも思ったんですが、せっかくなので割とメインメロディを意識して
メロディのバリエーション的なスタンスでソロ弾いてます。
無策アドリブを延々録音→だんだん形整ってきたやつを採用、という録り方なので
あんまり小慣れてる感無いですが、まあそれっぽくて良いかなと。
ホントは間奏でビオラやチェロっぽい5弦域で低いメロ弾いてるテイクがあって
豊かですごくお気に入りだったんだけど、展開的にどうしても合わなかったのでボツにしました。
ピアノ
僕の好きなPianoteq5で鳴らしました。
原曲のAメロはCm一発コードですが、勝手にコードあててます。
Cm→E♭→F→G→A♭→Cm→D（D7#9）→G（G7♭9）。
あんまりマイナーコード使ってないですね。書き下したら意外だった。
間奏でバイオリンがFF5メインテーマを弾いてる裏で古代図書館のメロ弾いてます。
ここが好きです。
あとその前のところで若干ポストロック意識してピアノを歪ませてます。
間奏の終わりのMajor7混ぜて全音降りてくところは
オリジナル入れてしまってます。
すいません。
ベース
Kompleteに入ってたMM-Bassのアンプ版を使ってます。
これ、結構程よい太さの音で良かった。
フレーズはギターを弾きながら打ち込んで、スライドや押弦指定もギターを参考にしてるので、
ギタリストの弾きそうなベースラインになってる、かも。
ベースでメロディ弾くトラックも作ってたけど、
これも展開上無理があったのでボツにしました。
ドラム
Addictive Drums2にJazz Stick、INDIE、Funkのキットを使ってます。
バカスカ叩いてる感じにしました。
ホントに人間が叩けるかはわからないので、あんまり追及しないで聴いてください。すいません。
まあたぶん叩けると思ってます。
間奏のスネアディレイは人力ディレイでやってるんですが、
結局フランジャーとか入れちゃったので、ただのエフェクトっぽいですね。
勿体ない。
この人力ディレイもBメロでここぞとばかりに使うバージョンがあったんだけど、
これも展開上微妙だったので不採用になりました。
ミックスとかマスタリングとか
いろいろ悩んでやって、やっぱりうーんという感じ。
いつもどおりか、いつもよりは良いかな、というところ。
僕のやりたい音楽って、なかなか良いリファレンスが見つからない…。
これだ、っていう良いリファレンスCD教えて欲しい。
迷ったのでなるべくナチュラルに素材の音をそのまま活かす方向にしてみました。
1dBくらいEQ触ったのはピアノくらい。
コンプも結構ナチュラルに。ルネコン中心にあんまりダイナミクス殺さない方向で。
ロック勢を意識して音圧上げたのをCelestiaサーバーに上げたんだけど、
中で音割れしてたりバイオリンデカかったりしたので、
上のSoundcloud版ではその辺ちょっと直してます。
Soundcloudの方がおとなしくなったかもなんで、好みによりけりです。
具体的にはCelestiaサーバーではNIのバスコン、IKのクリッパー、
AOMのリミッターを使ってた部分を
FG-Xのバスコン（マキシマイズ無し）とAOMのリミッターだけにしました。
FG-Xのマキシマイザーはちょっと肌に合わないんだけどコンプは好きです。
あとアートワークもSoundcloud版専用に作りました。
こんな感じ。
ここのところこんな感じでちょこちょこ音源上げてますが、
4月から忙しくなりそうな雰囲気なので
またなりを潜めそうです。
と言いながらしれっとなんかやるかもしれないけど。
よろしくお願いいたします。
