※ エレキバイオリンの音作りについてはもう少し新しい記事があります。
ちょっとエレキバイオリンの音ってどんなん?というのを説明する機会があったので、バイオリンはもちろん、エレキギターやエフェクターなどを知らないような人向けに説明するようなサンプルを作った。
*元ネタはDeep PurpleのBurnです。
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【ライン録りの音】
まずは、初めてエレキバイオリンを触るような人が耳にする音。
インピーダンスマッチングだけしたライン直の素の音。
バイオリンの音を知ってる人からすると、がっかりする耳障りな音ではないかと思う。
弦振動をほぼ直にピエゾで拾ってるだけだと、こんな感じになってしまう。
ちなみにエレアコで胴共鳴もある程度拾えるピックアップだと、もっとマシな音だとは思う。
(ハウりやすいけど)
こういう音を聴いて「エレキバイオリンの音なんてうんこでしょ」て思われると、割ともったいない(アコバイオリン経験者に多い気がする)。
【アンプを通す】
で、まあエレキギターなんかは、ライン直なんてせずに基本はアンプから音出すでしょう、ということでエレキバイオリンも同様にアンプにつなぐとこうなります。
リバーブもかけちゃってるけど、それを抜きにしても音が変わった。
好き嫌いはわかれるかと思うけど、音の芯がしっかりしたような感じする。
(普段はもうちょいトレブル落としてます)
Amplitube3のJC-120を通してるけど、エレキバイオリンの場合、結構シミュによってJC-120のモデリングの差が顕著なので(高域のモデリングがいい加減なのが多い気がする)、よく選んだ方が良さそうな気がしてます。Amplitubeはスタジオで弾いてる感じに近いなーと思う。
【歪ませる】
ここにギターリフよろしく歪みをかける。
それっぽいリフになる。
エレキバイオリンの歪みはTube Screamerぐらいで良いと思う。普段のライブなどでは実機のTS808を使ってたけど、今回のようにシミュのTS9のほうがバイオリンの歪みとしては使い勝手がいい気がします。
【コーラス】
あとはコーラスかけるとこんな感じ。
僕は普段コーラスってあんまりバイオリンで使わないけど、音の距離感と雰囲気を変えたい時にライブで使ったりします。
深くかけ過ぎると、かなり弾きづらくなるのと音痴に聴こえる。
変調による厚み出しを狙う場合、ハーモナイザーで若干ずらした音を重ねたほうが音の輪郭が滲まずにサイケっぽくなってかっこ良かったりします。
あとサンプルは作ってないですけど、フェイザーは結構な頻度でかけてます。
薄く、ピーキーにならないようにしないとすぐにエグくなりますが、エッジの立ったバイオリン感が出せたりするので、良いです。
【ワウ】
ワウ。
僕はソロでブースターよろしく踏むことが多いけど、バンドやってた頃はバッキングでもスタッカート混ぜてカッティングっぽくチャカポコ使ってた。ワウはバイオリン特有のフレットレスなグリッサンドと合わせると、結構色っぽいと思う。
【一通り混ぜて弾く】
で、これらエフェクト使ってソロ交えて弾くとこんな感じ。
かなりギター寄りな音になってしまったのでもうちょい違う路線の音作りでも良かったかな、と思いつつまあこんな事できますよ、というのが少しでも伝われば幸いです。