アズレン重桜コラボカフェの興奮冷めやらぬ内に
アズールレーン曲の演奏動画を撮ってしまいました。
3-4ボスで聴けるBGM。
最近アプデでそれより前のステージでも聴けるようになった気がします。
人によっては赤城加賀のテーマとも。
せっかくなのでアレンジの小話をまとめましたので、
気になる人は読んでみて下さい。
(素人の趣味DTM話なので話半分でOKです)
コンセプトやポイント
重桜のアズレンカフェ絵に着想を得てアレンジしました!
というわけではなくて、アレンジ自体は2017年にもう作ってました。
放置していたアレンジがアズレンカフェ絵の赤城加賀によって焚き付けられた感じですね。
原曲が物憂げなメロディのロックなんですが、そのメロディを活かす方向で
ハネたジャジーなアレンジにしてみました。
ただジャジーでありながらもポップ・ロックなテイストはしっかり入れつつ。
また原曲よりテンポを遅くした代わりに原曲の8分音符を16分音符に換算しているので
結果的に展開は早くなっています。
Cメロなんかはコードチェンジがせわしくなってしまうので、
そのせわしくなった感じを逆に活かして、転調を挟んで一拍一拍を畳み込む感じにしました。
G > A > Bm > F#m > GM7 > A6 > Bm
までが原曲ですが、そのあと
Dm > Am > B♭ > C > F > Am/E > Dm > C
ときて、2周めはその後
Bm > E/G# > GM7 > A > Dm > Am > B♭ > C >
F > G > A
と行ったり来たりさせました。
コードをがらっと変えつつも4ビートで淡々とさせつつ
メロディの形は原曲の雰囲気を保つことで
程よい畳み込み具合になったのでは、と思います。
ピアノ
全体的には割といつものぼくのピアノ、という感じでしょうか。
音色は半年くらいずっと使っている自作のPianoteqピアノです。
手前味噌ですがマイキングとかかなり弄って良い感じだと思ってます。
バイオリンとの相性を考えたジャズロック向きのドライ目なピアノ。
音作りやMixはGullfoss EQで少し硬めに仕立てたあと
NIの1176コンプで少し叩いて持ち上げて力強さを出しました。
その他バイオリンとのバランスを出すためにMidの4khz周辺を少し削ってSideは逆に少し出す、
20-200HzあたりはSideで少し持ち上げてステレオのボトム感を少し出しました。
ツインギターの壁っぽい安心感をピアノでも出そうという狙い。
ベース
ベースは結構歌わせる動きにしています。
重く刻んだりウォーキングしたり、いろいろ詰め込んでるので聴き応えはあるかも。
音色はMODO BASSでStingrayをチョイス。
何となくジャジーなテイストを出すならStingrayかなーと。
と言いつつ音色はRe-trickの井上さんっぽいエッジ感もほしいな、と思って
別途AmplitubeのGallien Kruegerでちょっとブリブリした音にしました。
ここでもGullfoss EQで周波数の暴れをちょっと抑えつつ
サイドチェインでキックのアタックに合わせて300Hz以下をコンプしてます。
ドラム
ドラミングはいつものぼくという感じですが、4ビート感が若干珍しいかも。
そういえば他のトラックもそうですが、60%シャッフルを基準にクォンタイズしてあります。
このノリが一番好き、というかバイオリンでも弾きやすいので。
音色はSuperior Drummer 3で組んだ自分用Presetを元に。
割とスナッピーが目立つノートで刻んでいるので、スネアの裏側だけゲート処理したりしています。
その他いろいろとMixで整えてます。
ほぼNutron2の中だけで調整してます。楽なので。
スネアだけはやはりガッツがほしかったのでいろいろ試した結果1176に。
ちなみにぼくはSD3でmixするとき、各マイクはSD3からインスト毎にバスで出して
インスト毎のmixをDAWでやるようにしてます。
mixしていて基本の音作りに戻りたい時はSD3に戻って、
mixでやるべき音作りだけDAWでやる、というようにしてます。
これが一番わかりやすい。
ドラムはまとめてパンをひっくり返したあとにバスコンプでまとめてます。
バイオリン
実はバイオリンをアコ、エレキ、エレアコのどれでどうやって録るか、
というのが決められなかったのもあって
ずっと録音を放置してたんですよね…。
エレアコで録りたいんだけどなかなかいい感じの音にならないなあと。
昔編み出したLiveセッティングもちゃんと録ろうとしたら結構汚かったので。
ということで今回は
エレアコ > Para Acoustic DI > UA710
という繋ぎ方で録りました。
UA710だけで録るとやっぱりどうしても細さが気になるんだけど
Para Acoustic DIを通すとちょうど良い太さになりますね(SNちょっと悪くなっちゃうけど)。
ピエゾの癖が抜けるわけではないのでソリッドエレキだとこれだけでは足りないんだけど、
エレアコなら十分でした。
いろいろマイク併用やプロセッサ試したけど、やはりシンプルイズベスト。
そのままでもまあいいかな、と思ったんだけど
PositiveGridのBIAS FXに入ってるアコアンプシミュをパラレルで入れてます。
パラ接続はBIAS内でも出来ますが調整がめんどくさい
(というかBIAS開くと動作おかしくなることがある)ので
DAW側で。
スタワンはこういうのがさくっと出来るのが良いよね。
あとは打ち込みになじませるためによく使うLA-2Aを通しておいて、
やはりGullfoss EQで少し明るめに。
GuitarRigはイントロ後の薄いフランジャーと最後の歪み用に。
オートメーション描くのがAmplitubeなどに比べてGuitarRigは楽なんですよね。
GuitarRigは隠しパラメーターでエフェクターの質感自体変えられるのも
エレキバイオリン勢にはありがたい。
イントロ後のディレイはセンドでオートメーション描いてます。
オタマトーン
オタマトーンはいかにバイオリンと馴染ませるか、というコンセプトで音作ったので、
結構EQかけてます。
なのでちょっとオタマトーン本来の音からすると違う感じがするかも…。
マスタリング
マスタリングは割とざっくりです。
ここでもGullfoss EQ…使いすぎですがやはり『ローエンドとハイエンドをちょい足し』です。
このあとOzoneでEQによるキャラ補正、Dynamic EQによる帯域均し、
ステレオイメージャーによるワイド感を出します。
ここでバイオリンが曲のブロックによって
抜け出すぎる感覚があったりしたのが気になりました。
mixに戻ってもいいんだけど、2mixの中での相対的な感覚だったので
IKのQuad Compでmidの6kより上を叩くようにします。
ついでにベースも同じ感覚があったので一緒に叩きます。
最後におなじみFG-X。
概ねFG-X / Invisible Limiter / Stealth Limiterを候補に考えるんだけど
一番欲しい音になりそうだったFG-Xをチョイス。
コンプは音聴きながらこの辺かなーというところを。
FG-Xのコンプはメーターより音聴いて決めたほうが良い感じがします。
音圧上げはまあほど良さそうなところに。
動画撮りを終えて
制作意欲が落ち着いていたこともあって、今回はあんまりやる気が無かったんですが、
それでも意外と録れてしまうもんだなと思いました。
今回は
- アズレンカフェの描き下ろしイラストを動画に入れる
- オタマトーンを弾く
を目標にしてたので、それが達成できたのは良かったです。
あとは何よりアズレン声優の方々に聴いていただけたのが最高に嬉しい…!
推しの篠原さん
ポートランドの吉岡さんも
この場を借りて50万字ほど謝辞を述べたいと思いますが、
長くなってきたのでここまでとさせてください。