またnoteからお引越し記事。
先日XLN AudioからリリースされたLifeというプラグインがめちゃくちゃお気に入りです。
ざっくり言うと。
- スマホで適当に生活音を録音する(10秒)
- DAWのプラグイン上にクラウドを通じて自動転送(1秒)
- ビート生成ボタンで生活音を解析&即座にかっこいいビート生成(1秒)
- DAWにエクスポート(1秒)
まあ20秒とかその辺でかっこいい完全オリジナルのビートフレーズを曲の中に取り込めます。3、4を繰り返せば無限にいろいろできるし、3のあとに細かいエディットもできる。「何も考えなくてもかっこいいことができるし、こだわったこともできる」という非常に懐の深いプラグイン。
既存のループなどを使わないので著作権の心配もないし、ループ素材やプリセットそのまま使うことに抵抗のある人にもうれしい(ぼくです)。
で、これを使ってちょっと実験してみました。
楽器のフレーズを録音してみよう
デモムービーでもアナログシンセの単音をLifeでチョップしていますが、コードやフレーズを読み込ませたら、ヒップホップライクなチョップトラックを曲作りに使えるのでは?
ということでアコギ、鍵盤ハーモニカ、フレームドラムをスマホマイクで雑に録音してみました。曲のキーだけBmにして、使いそうなコードBm、G、A、D、F#あたりを雑にコードやオブリを弾きます。
テンポも拍もフレーズも雑なほど良いかも。
Lifeでチョップしよう
これらをLifeに読ませて適当に数パターンずつWAV出力します。細かいエディットはせず、ランダム生成したあとにシンコペーション具合や密度を変えるくらいの適当さで。
適当にコード進行を決めたら、これらをDAW上に並べます。並べるときに16分音符ずらしてみたり、フィルがほしいところで他の出力フレーズから切り貼りしたりします。
Aメロ: Bm Bm G A
サビ: G D A Bm G Bm F# Bm
打ち込みで適当に曲を膨らませよう
Life内でもキックは入れられるんだけど、先述のようにビートをあとからずらしたりしているので、キックは打ち込みで入れます。その他最低限のスネア、一部ハイハットやシンバル、ライザー音など。
コードに合わせて適当にエレピとベースも入れます。エレピはPianoteq8、ベースはMODO Bass2。
バイオリンを録ろう
メロディラインを適当に決めてバイオリンを重ねます。出力させたフレーズループは16分のかっちりしたビートなんですが、演奏は若干ハネてます(ぼくの癖)。このときに録ったバイオリンのテイクもLifeに取り込んでちょっとしたフレーズループを出力します。
曲を仕上げよう
できました。
まあまあ良い感じでは?こういう曲はもっと間引いたほうが味があると思うんだけど、そこはまあ実験ということで。
ふだんこういうチョップ的なアプローチを自分の曲に取り込むのを諦めていたので、こんなに手軽に入れられるのであれば制作の幅も広げられそう。何より曲作りの合間にスマホでちょっと録れるのがよいですね。打ち込みで作ったフレーズを取り込むのもありだろうけど、下手くそな不規則性のあるフレーズほどいい結果になりそうなので、なるべく雑に弾くのが良い気がします。
ということでいろんなところで使っていこうかなと思ってます。