![titlevltin](https://hiyamake.net/wp-content/uploads/2015/07/titlevltin.jpg)
Embertoneというメーカーのホイッスル音源が格安なので、
試しに買ってみてちょっとトラッドテイストある習作を作りました。
ホイッスル、バイオリン、アコギ、ピアノ、ベース、ドラムの編成。
トラッドというか和風っぽいかも。
サクッと作った割に好きな感じの音に出来たので
以下ポイントを備忘録兼ねて書きました。
ホイッスル
Embertoneのホイッスル音源。2000円ちょいです。
製品版Kontaktじゃないと読めない(と思う)ので、
Kontakt持ってる人専用っぽいですね。
トリルやスタッカートなど、必須なアーティキュレーションに絞った機能だけど、
わかりやすくて良いです。
![Embertone](https://hiyamake.net/wp-content/uploads/2015/07/Embertone.png)
音はKontakt標準のライブラリよりピンとした音で
よりティンホイッスル感ある気がします。
軽くコンプとEQ、リバーブかけてるだけなので音も参考になるかと。
レガート(モノフォニック)、スタッカート、ポリ(普通に和音弾ける)モードがありますが、
レガートは正直使えません…。
ポルタメントみたいのが独特(音の切替が遅い)すぎて、
よほどまったりしたエアーみたいな曲じゃないと
ちぐはぐなリズムになります。
使い方悪いのかな?
この音源はポリモードで弾いて、トリルは強Velocityでかけてます。
結構自然にトリル入れられるのでいい感じです。
リアルタイムで録ってクオンタイズ、でさくっとこの仕上がり。
お手軽にこれくらいのクオリティには仕上げられます。
もっとやるならベンドやエクスプレッション使えば良いと思いますね。
ピッチが合ってないのはまあ楽器上仕方がないので、適当にチューニング下げてます。
バイオリン
ちょっと前に導入したDPA4099で録ってます。
自分の作品用に使ったのはこれが初めて。
![dpa](https://hiyamake.net/wp-content/uploads/2015/07/dpa.jpg)
あまりマイキングにシビアにならなくても安定した録り音になり、音のバランスも良いです。
クローズでf字孔の中心に狙ってもボワボワしないのが使いやすいです。
(写真の位置だとかなり高いけど、あそこまで高くしても思ったほど音変わらないのがすごい)
僕の好きなT-RacksのFairchild670がうっすらかかるくらいして、
やはりT-RacksのAPI系EQでややハイと800Hzあたりを持ち上げてます。少しだけ。
あとはリバーブ。
それだけでこんだけいい感じに仕上がる。
他のマイクだといろいろあって、無理やり特定帯域を潰したりしないと
バランスが取れなかったんですが、
この環境だと安心して『普通の音作り』が出来ます。
あとマイクプリのおかげもたぶんありますね。
![710](https://hiyamake.net/wp-content/uploads/2015/07/710.jpg)
小さい音をおそらく適切に拾ってくれてるので
細かいニュアンスが埋もれない、気がします。
ちなみにこの710 Twin FInity、チューブとトランスの混合比を変えられるんだけど、
チューブまだ使いこなせてないのでトランス100%にしてます。
ギター
アコギはAcousticsamplesのSunbirdってやつです。
前にセールの時に買っときました。
![sunbird](https://hiyamake.net/wp-content/uploads/2015/07/sunbird.png)
Real Guitarとおなじ感覚で使えます。
結構生々しい音なので、ちゃんとミックスしないとうまく馴染まない感じですが
その分小編成から多勢バンドまでいろんな編成に使えそうです。
Real Guitarは奏法変更をCCでやってたので何番だか覚えられず
毎回ググってましたが、
Sunbirdはキースイッチなので助かります。
コードストロークはReal Guitarと同様、
Strum Speedを上げても遅れはあるので
ややノートを早めにずらしてあげると良いです。
ピアノ
おなじみPianoteq 5。
![pianoteq5](https://hiyamake.net/wp-content/uploads/2015/07/pianoteq5.png)
この無段階Vel切替に慣れてしまうと普通のピアノ音源は触れなくなります。
マイキング設定の違いで全く違うピアノ音源感も出るので、
楽曲に合わせたピアノ音の探しやすさは随一だと思います。
ベース
Premior Sound Factoryのウッドベース。
今はver.2のアルコ収録版が売っていますが、これはver.1です。
ver.1はこのクオリティで2000円くらいだったので、破格でした。
結構適当に打ち込んでもちゃんとそれっぽくなります。
ドラム
おなじみAddictive Drums 2。
![ad2cap](https://hiyamake.net/wp-content/uploads/2015/07/ad2cap.png)
めんどくさかったのでブラシキットのプリセットを読んで
適当に調整してます。
Ver.2になってからプリセットが優秀になったので、
プリセットから作るのがだいぶ楽になりました
曲について
デモのつもりだったので、1日程度でサラッと作ったおかげか
自分でも聴きやすい曲になりました。
今回は「何となく録っておいたピアノとベースのファイル」を開いて
適当にバイオリンを録りつつメロディを確定、
そこに併せて
・ベースを修正
・アコギを追加
・バイオリンの音に併せてホイッスル追加
・ドラムを追加
・ピアノを録り直す
という方法で作ったので、メロディがかなり前面に出てる気がします。
曲名はVl(Violin)とTin(Tin Whistle)でVltin。
声に出して読みたいタイトル。
ブルティン。
タイトルがあれなのでアートワークはさわやかにしました。
山梨で撮ったラベンダー。
![vltin](https://hiyamake.net/wp-content/uploads/2015/07/vltin-300x300.jpg)
適当に作ったつもりが、割と自分でも好きな感じになったので
アルバム作るならちゃんと仕上げてみたいですね。
20年後の次回作に向けてがんばります。